朝晴れエッセー

石焼きいも・12月27日

「いーしやーきいもー…」

と最近、夕方になると焼きいもを売っている車(焼きいも車)が毎日のように家の前を通ります。ぼくは気になって、ついつい家の窓からのぞいてしまいます。そこでお母さんに、

「焼きいも買って」

と言うと、

「おじいちゃんがさつまいもを作ってくれとうやろ」

と言われ、買ってくれません。

すると、近所の人が焼きいもを買っていました。ぼくはカーテンの間から見ていました。そして焼きいも車がぼくの家の前を通るところを見ていると、おじさんと目が合い、とつぜん、

「そこのぼくー、こないかーい」

とスピーカーで言われました。ぼくは、はずかしくてにげてしまいました。

それから次の日、下校途中にもすれちがい、

「ええにおいやな。お金あったら買いたいな」

と友だちに話しました。ますます食べてみたい気持ちが高まりました。

そして数日後、焼きいも車が近づいてきたとき、ぼくは意を決して、自分のさいふと懐中電灯を持って外に飛び出すと、おじさんが気付いてくれました。

ぼくは一番小さくて、一番安い焼きいもを二百円で買って帰りました。宮崎県産の石焼きいもは、とても美味(おい)しかったです。

「二百円で買った価値あったな」と思いました。

次はもう一つ大きい石焼きいもをお金をためて買いたいです。

森彩斗 10 小学5年生 兵庫県姫路市