FXで借金重ね、高齢者の虎の子を詐取…転落警察官が法廷で語った身勝手な動機 

「警察への信頼失墜」

 男は逮捕前後の府警の取り調べに否認を続けていたが、法廷では一転「借金を何とかしたいという思いだった。(FXなどの投資にはまっていたのは)ギャンブル依存症だったと今は思う」と起訴内容を認めた。

 警察官同様、人々の生活を守るべき立場である検察官の追及は厳しかった。

 「特殊詐欺対策をする上で、関係先から協力が得られなくなると思わなかったのか」「(被害者が詐欺に気づいた後も、警察の指示によって、だまされたふりをして、犯人をおびき出す)だまされたふり作戦は市民が警察を信用していないと成り立たないが、わかっていたか」。男は黙り込んだ末に、「今はそう思う」と小声で答えた。

 検察側は10月、「利欲目的で身勝手きわまりない」と懲役6年を求刑。11月の判決公判で、京都地裁は「警察官の地位や信頼を利用しており、きわめて悪質。警察への信頼低下や、特殊詐欺被害防止のための金融機関との協力体制への影響は無視できない」として、懲役5年の実刑判決を言い渡した。判決はそのまま確定。懲戒免職後に民間企業に再就職した男は、給料の大半を被害弁償に充てるとしていたが、結局それも不可能となってしまった。

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