上州この人

心のバリアフリーを DET群馬代表・飯島邦敏さん(47)

 障害者が司会進行役を務めるのは、「出産・子育てを、未経験の男性が語るのと経験した女性が語るのとでは、どっちが心に響き伝わるかというのと同じ。さらには障害者の社会参加という面もある」。

 自身も8年前、10万人に1人という難病を発症し、車いす生活を余儀なくされた。

 「一時は引きこもりにもなった」というが、フォーラムの研修に参加し、「頭に雷が落ちたような衝撃を受け、これを群馬でも広めていかなければと決意した」。車いすのユーザー3人が結束し、DET群馬の設立が実現した。

 研修以外に、参加者全員が車いすに乗る「みんなのバリアフリー運動会」や「みんなでつくるバリアフリーマップ」への参加、「いせさき七夕まつり」でのごみ拾いなどさまざまな活動を展開する。

 「とにかく、携われるものは何でもやっていこう精神」と笑う。高校生から70代まで約50人のサポーターがチームをつくっている。

 「心のバリアフリーが広がれば、多様性を認め合う共生社会が当たり前になる。最終的には研修を必要とされなくなるのが目的」と力を込めた。(椎名高志)

 ■いいじま・くにとし 昭和47年生まれ、群馬県伊勢崎市出身。県立伊勢崎商業高校を卒業後、同市内の会社で専門性の高い重量とびとして働く。平成23年に希少難病の慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)を発症。昨年4月から2代目のDET群馬代表。

会員限定記事会員サービス詳細