浪速風

聖火リレー、掉尾もふさわしい人物を

東京五輪の聖火リレーで、国内最初のランナーを2011年のサッカー女子ワールドカップ(W杯)で優勝した「なでしこジャパン」のメンバーが務めることが発表された。東日本大震災の被災地に勇気と元気を届けた「なでしこ」たちがリレーの劈頭(へきとう)を飾るのは「復興五輪」にふさわしい

▶近代五輪の聖火リレーは、1936年のベルリン大会で行われたのが初めて。「ヒトラーの五輪」ともいわれる同大会は、政権のプロパガンダを意識した政治色の濃いスポーツの祭典だった

▶その後の聖火リレーは、大会ごとに趣向を凝らした演出が行われた。今回は、宇宙空間で引き渡した2014年ソチ大会や、エベレストに登頂した08年北京大会に比べると、地味な感は否めない。だが、大切なのは壮大さではない。組織委が掲げる「希望の道を、つなごう」とのコンセプトには、未来志向がうかがえる。掉尾(とうび)となる最終ランナーも、ふさわしい人物であってほしい。