姫路若菜×地元食材 東洋大姫路高生が缶詰商品化

東洋大付属姫路高校の試食会で披露された姫路若菜を使った缶詰
東洋大付属姫路高校の試食会で披露された姫路若菜を使った缶詰

 東洋大付属姫路高校(姫路市)の生徒たちが、姫路の伝統野菜「姫路若菜」と地元食材を組み合わせた加工食品を缶詰として商品化に成功し、同校で18日、試食会を開いた。22日に相生市で行われる「食と農を守るかあちゃんずのげんき市」に出品し、年明けには姫路市夢前町の飲食店「夢乃そば」で販売される。

 姫路若菜は、昭和30年頃まで市内で栽培されていた葉物野菜。寒さに強いが、ハウス栽培が普及した現在はほとんど出荷されていない。これに着目した同校の科学部が復活を目指し、昨冬から栽培などの研究を進めてきた。

 商品化に取り組んだのは、総合進学コース1年の有志8人でつくる「プロジェクトTOYO」。復活に向けた科学部の思いを支援しようと、姫路若菜と地元食材を使った特産品づくりに挑戦した。

 学校近くに借りた休耕田約2・5アールで9月上旬に栽培を始め、水やりなどに苦労しながらも10月下旬に収穫。「いつでもおいしく食べられるように」と缶詰にすることを思い立った。

 缶詰食品メーカー「シェルビーフーズ」(同市網干区)の協力を得て、播磨灘産シタビラメと地元ブランド豚肉「雪乃豚」、姫路若菜をそれぞれ組み合わせた2種類の缶詰が完成。それぞれ150個を製造し、1個580円で販売する。

 試食会では、缶詰を使ったパスタやどんぶりなどが提供され、ほかの生徒や教員らが味わった。

 プロジェクトTOYOの古川雄也部長(16)は「いろんな方の協力で完成できた。若者からお年寄りまで幅広い世代の人たちに食べてほしい」と話していた。

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