大阪・東大阪の宝くじ売り場縁起良い福娘の悩み

年末ジャンボ宝くじを販売する(左から)大冨さん、福徳さん、大黒さん、恵美須屋さん
年末ジャンボ宝くじを販売する(左から)大冨さん、福徳さん、大黒さん、恵美須屋さん

 令和初の年末ジャンボ宝くじの購入期限が21日に迫る中、高額当せんが相次いで出ると宝くじファンに知られる東大阪市の売り場「布施ポッポアベニューチャンスセンター」が連日、にぎわいをみせている。人気の秘密は、大黒さん、大冨さんら福を呼び込めそうな名字の人たちばかりを集めた販売員たちだ。(西川博明)

 大安吉日の今月9日、布施ポッポアベニューチャンスセンターには、最高賞金10億円(1等・前後賞)の年末ジャンボ宝くじを求める客が後を絶たなかった。販売所に並ぶのは、福娘と呼ばれる福徳さんと大黒さん、大冨さん、恵美須屋さん。福娘の一人、大黒悦代さんの名字は「おおぐろ」と読むが、売り場では験を担いで「だいこくさん」と呼ばれている。「今ではなれました」と大黒さんはほほえむ。

 大阪府内各地で宝くじ売り場を運営するオーエルシー(大阪市中央区)によると、平成17年ごろ、宝くじ研究家の山口旦訓さんが「縁起の良い名前の販売員を1カ所に集めたら話題になる」と提案したことが、福娘誕生のきっかけとなった。

 さっそく、福徳さんらがこの売り場に集められた。「福娘のおかげで大きな話題になった」と元売り場担当者の島崎幸一さん(78)は振り返る。売り上げ枚数が増えると高額当せんが出る確率が上がり、好循環が生まれた。18年のサマージャンボで1等3億円(前後賞含む)が出るなど、1億円以上の高額当せん金が毎年出る実績ができたという。

 だが、近年では悩みも。平成24年の年末ジャンボで1等6億円(前後賞含む)が出て以来、7年間も1億円以上の当せん金が出ていないのだ。関係者は気をもんでおり、今年は年末ジャンボの発売前に、商売繁盛の御利益がある地元の布施戎神社におはらいをしてもらった。

 発売最終日の21日も大安吉日にあたり、売り場には購入客の長い行列が想定される。今年こそは1億円以上の高額当せんを出したいと売り場は意気込んでおり、大黒さんは「みなさんに福をお分けしたい」と縁起の良さをアピールしている。

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