山梨のリニア駅は甲府南部 中心部から30分、県が再決定

山梨県内のリニア駅の場所について記者会見する長崎幸太郎知事=18日午後、県庁(渡辺浩撮影)
山梨県内のリニア駅の場所について記者会見する長崎幸太郎知事=18日午後、県庁(渡辺浩撮影)

 令和9年の品川-名古屋間開業を目指すリニア中央新幹線の山梨県内の駅について、長崎幸太郎知事は18日、当初決定通り、甲府市南部の大津町とすると発表した。直結が望ましいとの意見があったJR身延線の小井川駅(中央市)とは専用道をシャトルバスで結ぶ。

 リニア駅-品川間は約25分だが、甲府市中心部の甲府駅から身延線とシャトルバスを利用してリニア駅まで約30分かかるため、利便性には大きな課題が残った。

 駅は大津町と小井川駅付近の2案があったが、県の要望を受け、JR東海が平成25年に大津町に決め、翌年に国土交通省が工事計画を認可。だが、今年1月に当選した長崎知事が身延線との接続が望ましいとし、県が再検証していた。

 知事はこの日の記者会見で、2案とも1日の利用予測は1万3100人だが、車やバスを使う人の利便性は大津町が高いとの検証結果を説明した上で「駅位置は大津町とし、小井川駅との間にシャトルバスを運行させることが最適と判断した」と述べた。バスの専用道はリニア高架下のJR用地を利用するとしている。

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