豊岡市のアンテナショップ、東京から来年5月末撤退 「一定の役割果たした」

撤退が決まった東京のアンテナショップ「コウノトリの恵み豊岡」(豊岡市提供)
撤退が決まった東京のアンテナショップ「コウノトリの恵み豊岡」(豊岡市提供)

 豊岡市は、東京・有楽町のビル内に開設しているアンテナショップ「コウノトリの恵み豊岡」について、来年5月末までに撤退することを決めた。「首都圏で豊岡の情報発信に一定の役割を果たした」としているが、売り場が狭く、売り上げの増加が期待できないことも影響した。

 ショップは平成23年、JR有楽町駅近くの東京交通会館1階のスペース約25平方メートルにオープンした。市が年間約680万円の賃料を負担し、運営は城崎マリンワールドなどを手がける「日和山観光」に委託。豊岡産の「コウノトリ育むお米」など約200点を販売するほか、市の観光情報などを発信してきた。

 しかし、売り場面積が約13平方メートルと狭く、鮮度の高い海産物などを扱うのに必要な大型冷蔵庫も設置できなかった。30年度の売り上げは、前年度比21%減の約3200万円と大きく落ち込んでいた。

 市は賃貸契約(3年)が来年5月末でいったん満了することから、今年9月に事業の総括を行い、「一定の役割を果たした」と判断。日和山観光側に今期での運営終了を伝えた。

 市によると、昨年までの8年間で延べ31万2千人が利用、約2億7千万円の売り上げがあった。年間売り上げが4千万円を超える場合は市側に営業料が支払われるが、8年間で支払われたのは27年の7万5千円、28年の2千円だけだった。

 市は撤退の理由として、アンテナショップによる情報発信力が低下していることや、豊岡市内の民間業者などの首都圏進出で豊岡のPR機会が増えた-ことなどを挙げている。中貝宗治市長は「今後はインターネットなどで豊岡市の情報発信を強めていきたい」としている。

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