防衛省は17日、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の山口県配備について、現行案のむつみ演習場(萩市、阿武町)を唯一の適地とする再調査結果をまとめた。「他の国有地で条件を満たすものはない」と強調した。山本朋広防衛副大臣が山口県庁で村岡嗣政知事や花田憲彦阿武町長らと会い、説明した。
村岡知事は会談で「再調査で説明がより具体的になった」と評価し、18日から始まる地元議会や住民への説明を分かりやすく行うよう求めた。配備反対を明言している花田町長は、演習場が住宅に近接していると指摘。「町の存亡に関わる危機だ。配備を断念してもらいたい」と候補地の見直しを訴えた。
政府は、もう一つの候補地である秋田市の陸自新屋演習場については配備見直しを検討している。