リンゴの新しい食べ方「スターカット」 見た目おしゃれで栄養価UP

リンゴを輪切りすると、芯の部分が星形に見えることから名付けられた「スターカット」。星形に芯をくり抜けばおしゃれに
リンゴを輪切りすると、芯の部分が星形に見えることから名付けられた「スターカット」。星形に芯をくり抜けばおしゃれに

 縦に切って皮をむいて食べることが多いリンゴの新たな食べ方が話題だ。人呼んで「スターカット」。リンゴを皮付きのまま横にして輪切りにするだけの、誰にでもできる簡単な切り方だが、薄く切れば皮をむく必要もなくなり、皮と果肉の間の栄養を余すところなく取ることができる。日本一の生産量を誇る青森県の業界関係者はリンゴの消費拡大に向け、積極的にPRしている。(福田徳行)

 リンゴの輪切りは2年前、東京慈恵会医科大付属病院の本で「栄養を多く摂取できる」と紹介された。

 これに目をつけたのが、青森県の業界団体。輪切りにすると、芯の部分が星形になることから、「スターカット」と命名。青森リンゴのPR活動を行っているタレントの渡辺直美さんが後押し、知名度を広げている。

 地方独立行政法人・青森県産業技術センターりんご研究所(黒石市)によると、芯には「子房(しぼう)」と呼ばれるリンゴの種が入る部屋が5つあることから、輪切りにすると、芯の部分は必然的に星形になるという。

 この芯の部分を星型の型抜きなどを使ってくり抜けば、見た目は華やぎ、おしゃれになる。

 研究所では、リンゴの蜜の入り具合やデンプンの減り具合などを調べる熟度調査の際に輪切りにしているが、担当者は「スターカットという発想はなかった」と苦笑いし、「話題になるということはリンゴの消費拡大には良いこと」と話す。

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