政治デスクノート

税金1日4億円以上 実りなき国会の体たらく

程度の問題はあるにせよ、構図は与野党とも同じだ。平成22年、旧民主党政権の鳩山由紀夫元首相も桜を見る会を主催し、同党関係者が多く招待された。ホテルでの「格安パーティー」は立民などの議員も行っている。だから野党の追及は説得力がない。

制度の改善に本気で取り組む姿勢もない。10月に国民民主の森裕子参院議員の国会質問が漏れたと騒いだが、これを機に質問通告の改廃、ひいては官僚の働き方改革に取り組むかと思いきや、森氏が民間人の住所を公開するという人権侵害を行ったころから、国民民主はいつの間にかフェードアウトしていった。

一方で、「原則毎月実施」を与野党が申し合わせている党首討論は今国会で1回も開かなかった。超党派で党首討論の夜開催などの改革を目指す動きもあったが、うやむやになっている。デモが過熱している香港や中国によるウイグル族への弾圧に国会決議を行うという動きも一切なかった。

国会運営には1日4億円以上の税金が投入されている。おおざっぱな計算は以下の通りだ。

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