関西みらい銀行、午後5時までの営業店舗を拡大へ

店舗戦略について語る関西みらいフィナンシャルグループの菅哲哉社長=大阪市中央区
店舗戦略について語る関西みらいフィナンシャルグループの菅哲哉社長=大阪市中央区

 関西みらいフィナンシャルグループの菅哲哉社長は産経新聞のインタビューに応じ、傘下の関西みらい銀行で平日午後5時まで営業する店舗を拡大する方針を明らかにした。旧近畿大阪銀行の店舗ではすでに実施しているが、旧関西アーバン銀行の一部店舗で午後3時までだった営業時間を延長する。菅社長は「地域でのプレゼンス(存在感)を高めるためにサービス向上を考えたい」と述べた。

 午後5時までの営業は、関西みらいと同じりそなホールディングス(HD)傘下のりそな銀行で平成15年から開始。旧近畿大阪銀行では27年からスタートし現在110店舗で実施しているが、旧関西アーバン銀行の店舗は午後3時までのため、近くにある店舗でも営業時間が異なっていた。菅社長は「できるだけ早く導入したい」と話し、エリアが近い店舗から営業時間を午後5時にそろえる方針。

 また、一部で実施している昼休みの導入店舗を拡大するほか、法人融資の担当部門を一部店舗に集約するエリア制を来年度上半期中に実施。「コストを削減しながら有人店舗網を維持していく」(菅社長)という。

 このほか、人材育成ではりそなHDや社外の取引先などに出向させて経験を積ませる。住宅展示場や公証役場を見学して住宅ローンや遺言信託の販売につなげるなど、体験型研修制度も導入した。

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