重量挙げでパリ五輪目指す安藤徹郎選手

練習に励む安藤徹郎選手=大阪市城東区の大阪産業大付属高校
練習に励む安藤徹郎選手=大阪市城東区の大阪産業大付属高校

 春の全国高校ウエイトリフティング競技選抜大会と夏のインターハイで、男子55キロ級の優勝を勝ち取った大阪産業大付属高校3年の安藤徹郎選手(17)。2冠達成に「喜びはあった」と言いつつも、「目標は五輪」と5年後のパリを見据える。

 経験者だった父親の影響で、中学1年からウエイトリフティングを始めた。当初はフォームの難しさに戸惑ったというが、「練習をやればやるだけ記録が伸びる」と、ほぼ3カ月ごとに自己記録を更新。2年のときには50キロ級で全国4位、3年時に同級で全国の頂点に立った。

 記録の伸びは高校に入ってからも同じようなペースで続き、府の大会記録を何度も更新してきた。

 身長163センチ、体重58キロ。現在の自己ベストは、バーベルを一気に頭の上まで挙げるスナッチが102キロ、肩の高さまで一旦持ち挙げてから体の反動を使って頭上にさし挙げるクリーン&ジャークが125キロのトータル227キロ。インターハイの優勝記録からでもトータルで11キロ増えた。

 指導するウエイトリフティング部OBで五輪出場経験を持つ市場孝士コーチ(59)は「自己ベストを更新するには、スクワットやデッドリフトなどで徹底的に下半身を鍛えるとともに、その筋力強化に合わせてフォームを修正し続けることが必要。彼は改善後のフォームを体に覚え込ませる能力に優れている」と分析する。

 今月中旬から下旬にかけて、日韓の若い選手らが集う合同合宿や日本ジュニアの有力選手らが集結するエリート研修合宿に参加。来年2月には全日本ジュニアウエイトリフティング選手権大会に出場する。

 「国内外の強豪選手の実力を肌で感じられる機会。生かせる点を吸収したい」と合宿でのさらなる強化を期待する一方、大会に向けて「優勝を手にして高校での競技生活の有終の美を飾りたい」と意気込む。

 全日本大学対抗ウエイトリフティング選手権大会で7連覇中の日本大への進学がすでに決定。「体幹づくりとメンタル面をもっと強化して連覇更新に貢献したい」と目を輝かす。

 すでに回復しているが、インターハイ後に練習で右膝を故障したこともあり、市場コーチは「上を目指すには技術より体づくりがポイントになってくる」と助言。「けがをせずにバランスのとれた筋力と柔軟性、バネを強化していけば、世界で戦える選手になれる」と太鼓判を押す。

 「絶対に挙げてやる」というチャレンジ魂がモットーの17歳。五輪のメダル獲得という大きな目標を掲げ、きょうもバーベルを挙げる。

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