岩手県奥州市で8日、第10回江刺りんごまつりが開かれ、レジ袋に500円で詰め放題という人気の「訳ありりんご販売会」には約300人が長い行列をつくった。
江刺りんごは市町村合併前の旧江刺市が産地。40年前にブランド化され、主力品種「サンふじ」は11月9日の初競りで、28玉入り特選(10キロ)に過去最高の140万円の高値がついた。
訳ありりんごは表面にキズが付くなどして出荷できなかったものだが、ブランドの人気は高く、会場から100キロ以上離れた二戸市から夫婦できた男性会社員(46)は8袋も購入。
「おいしくて手頃な値段なので毎年来てます」と白い息を弾ませていた。ちなみに、レジ袋には10個ほど入る。通常出荷の半値ほどで、主婦らが真剣な表情で品定めをしていた。
一方、江刺りんご皮むき大会も開かれ、1分間で136センチの長さの皮をむいた地元の保育士、菊池ゆかりさん(56)が2回連続優勝を飾り「細く長くの練習の成果」とニッコリ。