浪速風

名選手だった世界陸連コー会長、元選手として最良の判断を

世界陸連のセバスチャン・コー会長(ロイター)
世界陸連のセバスチャン・コー会長(ロイター)

世界陸連のセバスチャン・コー会長は現役時代、中距離種目の名選手だった。同じ英国出身のスティーブ・オベット選手との激しいライバル関係は有名で、1980年のモスクワ五輪では、オベット選手が800メートルを制し、コー会長は1500メートルの金メダリストとなった

▶翌81年には、実話に基づいた英国映画『炎のランナー』が公開された。ユダヤ人と宣教師の息子の2人の選手が偏見や差別を乗り越え、24年パリ五輪で共に金メダルを獲得する物語である。あらすじはうろ覚えだが、テーマ曲は知っているという人もいるかもしれない

▶映画がつくられた時代背景には、コー会長らの活躍があったのは間違いない。ともあれ、東京五輪のマラソンコース決定が難航しているのは、世界陸連が経費や警備の負担減を理由に、周回案に固執しているからだという。早く決めるのが、選手のためではないか。コー会長には元選手として、何が最良なのか判断してほしい。