国土交通省は4日、2020年東京五輪・パラリンピックに向けた鉄道のテロ対策強化のため、JR東京駅の新幹線改札で危険物検査の実証実験を実施した。在来線との乗り換え口で、改札機や券売機周辺に爆発物などを探知する犬を巡回させた。五輪・パラでは、訪日外国人を含め旅行客の増大が予想され、犬による警備は有力な安全対策として検討が進んでいる。
同省は鉄道の車両や駅への危険物の持ち込みを機器でチェックする実証実験を3月に東京メトロ霞ケ関駅、11月に都営地下鉄大江戸線新宿西口駅で実施。鉄道事業者も五輪・パラに合わせたテロや事件対応の具体策づくりを急いでいる。
4日の実証実験は、国交省が大手警備会社のセントラル警備保障に委託。新幹線を運行するJR東日本とJR東海が協力した。