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カメラの前に並んだ日本の選手たちは、うれしそうに指を1本突き立てた。トランポリンの世界選手権で日本女子史上初の団体金メダル。「跳ぶのは3人だったけど、ナショナルチーム全員で強くなった。最高です」。森に笑顔が広がった。
日本は1番手の土井畑が移動の少ない演技で55・215点と好調に滑り出した。2番手の佐竹も53・915点とうまくまとめた。すると、優勝候補・中国の2番手がミスで演技を中断した。流れは一気に日本のものになった。
最後は森。東京都出身の20歳は、地元の声援をプレッシャーではなく力に変えた。「エースと呼ばれるには、ここでしっかり演技しないといけない」。全体トップの56・095点をマークして、見事に締めくくった。東京五輪の出場権が懸かる30日の個人準決勝へ、大きな弾みをつける世界一の称号だった。(宝田将志)