中曽根康弘元首相の長男で自民党参院議員の弘文元外相は29日、康弘氏の死去について「息を引き取る直前まで国家の行く末を考え続け、政治家として生涯を全うしました」とするコメントを発表した。
生前を「議員引退後も、世界の中で日本はいかにあるべきかを常に考え、発信した。まさに『暮れてなほ 命の限り 蝉しぐれ』という自作の句そのものの人生だった」と振り返った。
弘文氏の長男で、自民党の康隆衆院議員は、祖父の思い出を記者団に語った。忘れられない祖父の言葉として、平成29年の初当選時に「政治家というのは先見性を持たないといけない。そのためには過去を知らないといけないから歴史を勉強しろ」と声をかけられたことを挙げた。