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笑顔あふれる渋野日向子と、険しい表情の鈴木愛。女子ゴルフで今季の賞金女王を争う2人は、29日のツアー選手権リコー杯第2日を終えた後の会見で対照的だった。
渋野は出だしの1番で5メートルのパットをねじ込みパー。ショットが安定せず苦しかった前半から修正し、後半は13、14番で連続バーディーを奪うなど息を吹き返した。「(優勝する)チャンスの位置にいる。80点ぐらいかな」と明るい。
食欲も旺盛で「昨日は宮崎牛を食べたし、今日は水炊き。チキン南蛮や地鶏も食べて。太るかな」と屈託なく笑った。単独2位以内で逆転賞金女王の可能性が出てくる。「この位置にいることで次につながる。望みがある」と力を込めた。
鈴木は1バーディー、2ボギーで17位に後退した。「何一つうまくいかず、1日中、フラストレーションがたまった」と愚痴をこぼした。ショットの距離感が合わず、高麗芝のグリーンにも苦戦した。12番では5メートルのバーディーパットがカップの縁を1周して外れた。
首位とは8打差で優勝は諦めムード。死守したい「賞金女王」へ、気になるのは渋野のスコア。「あとは本当に誰か違う人に優勝してもらうしかない」とため息をついた。賞金女王争いは残り2日。最終日に笑うのは-。(江目智則)