障害者も装い楽しみたい

スーツや晴れ着を着こなした障害者のファッションショー=10月、埼玉県所沢市の国立障害者リハビリテーションセンター
スーツや晴れ着を着こなした障害者のファッションショー=10月、埼玉県所沢市の国立障害者リハビリテーションセンター

 車いすに乗っていても形崩れせずに晴れ着やスーツを着たい。義足などの下肢装具をつけていてもおしゃれな靴を履きたい。障害者が日常で感じるこうした願いに応えるため、最新の製品や研究開発の成果を集めた展示会とファッションショーが、埼玉県所沢市の国立障害者リハビリテーションセンターで開かれた。

 今年の「国リハコレクション」の会場には、スーツメーカーや障害者支援のNPO法人が、手足が不自由でも着やすい工夫を凝らした衣類や、車いすに座った姿勢でもシルエットが崩れないイージーオーダースーツの実物を展示。

 義足をつけた状態で履いても左右がバランスよく見える靴、岡山県の官民で共同開発された、身体状態に合った機能性とファッション性を兼ね備えたユニバーサルデザインの水着も紹介された。

 また、さまざまな長さや素材の中から体の機能に合った「つえ」の選び方を解説するコーナー、障害者や高齢者に配慮した旅行計画とそのコーディネートを提供する団体のブースなども設けられていた。

 講堂で開かれたファッションショーでは同センターの病院に通院する人や自立支援の利用者らがモデルとして登壇。同センター研究所の小野栄一所長は「おしゃれしたくても、どう頼んでいいか分からずあきらめている障害者も多い。どう作ればニーズに応えられるか、メーカー、技術者との間を専門家が取り持つマッチングの機会になってほしい」と話した。

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