サッカーJ1優勝争い、最終局面 横浜M、攻撃力で勝負 

サポーターの声援に応える横浜Mイレブン=ニッパツ三ツ沢球技場(山田俊介撮影)
サポーターの声援に応える横浜Mイレブン=ニッパツ三ツ沢球技場(山田俊介撮影)

 サッカーJ1の優勝争いが最終局面を迎えている。残り2節となって今季初の首位に立った横浜Mは優勝へ王手をかけ、30日に敵地で3連覇を逃した川崎とまみえる。残りは各チームとも2試合。勝ち点差1で追う2位のFC東京、4差の3位鹿島にも可能性が残る中、接戦を制するのはどのチームか。(五十嵐一)

 「こっちに出せ」「リスクはあるけどもっと挑戦しよう」-。横浜Mは26日、小雨が降る中、横浜市内で調整。ハーフコートを使ったパス練習では、選手からパスコースを指示する声が飛び交った。ポステコグルー監督の就任から2年。ボールを動かし相手を制圧して得点を奪う攻撃サッカーへの自信を確かめる作業を繰り返した。

 今季はすでに61得点と、得点数でリーグ2位の川崎、神戸に7点差をつける破壊力をみせつけてきた。第32節を終えた段階で勝ち点を64に伸ばして首位に浮上。2位のFC東京に1、3位の鹿島に4の差をつけ、第33節(30日)の川崎戦に臨む。横浜Mが勝ち、浦和と対戦するFC東京が負ければ15季ぶりの優勝が決まるが、「自分たちがやることは変わっていない。川崎に勝つことだけに専念している」。扇原は平常心を強調する。

 とはいえ、苦い歴史も頭をよぎる。チームは2013年、今季と同じように2試合を残し優勝に王手をかけたが、そこから連敗。覇権を広島に譲った。当時サブで2試合をスタンドからその場面を見た主将の喜田は「同じ悔しい思いを味わいたくない。サポーターにも味わってほしくない」と意気込む。

 30日に対戦するのは、奇しくも13年の最終節で0-1で敗れた川崎。3連覇の可能性はなくなり、3位以内で得られる来年のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権確保に全力を注ぐリーグ屈指の強豪との一戦に、仲川は「いかにマイボールを増やすか」とポイントを挙げる。

 最終節(12月7日)のFC東京戦を待たずに優勝を決めることができるか、注目の一戦となる。

 他の2チームも必勝を期して残り2節に臨む。第32節で首位から陥落したFC東京・長谷川監督は「吹っ切れて次の試合に向かえる」と気分転換を強調。追われる立場から追う立場になったことをプラスにとらえる。30日の浦和戦に勝ち、最終節の横浜M戦につなげたい。

 過去最多となる8回のリーグ優勝を誇る鹿島は神戸戦、名古屋戦を残す。首位との勝ち点差は4とやや厳しいが、勝負強さには定評がある。第32節で広島と引き分けた大岩監督は「修正して次の試合に生かす」。淡々と頂点をうかがっている。