葉巻の一種「リトルシガー」増税へ 政府・与党検討

 政府・与党が、巻き紙の原料の一部にタバコの葉を使った「リトルシガー」と呼ばれる商品のたばこ税を引き上げる方向で検討していることが25日、分かった。紙巻きたばこと似ているが葉巻に分類されるため、相対的に税率が低くなっており、公平性の観点から税率を見直す。急激な値上がりを避けるため、段階的に引き上げる方針。

 与党の税制調査会で議論し、年末に策定する令和2年度与党税制改正大綱に盛り込むことを目指す。

 財務省によると、紙巻きたばこのたばこ税は1本当たり約13円がかかっている。これに対し、葉巻たばこは1本あたりのサイズが大きいため、1グラムを1本に換算して税額が決められており、小さく軽量のリトルシガーは重量換算すると1本当たりの税額が5円程度の商品もあるという。

 紙に少しでもタバコの葉が使われていれば、リトルシガーに分類されるため、平成26年ごろから外国製の商品が国内で販売されるようになり、価格の安さなどから人気を集めている。国内でも日本たばこ産業(JT)が「わかば・シガー」や「エコー・シガー」を今年9月に発売している。

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