浪速風

歳暮離れに思う「儀礼」とは

百貨店で歳暮商戦が始まったというニュースは、いわばこの時期の風物詩の一つだが、最近は歳暮離れが進んでいるという。きっかけはバブル崩壊で、以降、法人需要が減ったのは確かだろう。でも、それだけではないようだ。

▶矢野経済研究所(東京)の調べによると、歳暮や中元のような儀礼的なフォーマルギフトは時代の流れとともに減少傾向という。一方で「母の日」「父の日」「敬老の日」といったカジュアルギフト市場は拡大している。つまり「季節のごあいさつ」は減ったが、大なり小なり、プレゼントは増えているということだ。

▶いずれにしても、世話になった人に感謝の気持ちを込めて贈り物をするという贈答文化には変わりがない。社会の変化でフォーマル需要は減ってきたはずだったが、こちらでは脈々と続いていた。関電問題で、高額品を受け取っていた役員らの決まり文句が「儀礼の範囲だと思っていた」だった。儀礼が聞いてあきれる。