渋沢栄一の専門部署 深谷市、来年4月新設へ

 深谷市は来年4月、地元出身で「日本資本主義の父」などと呼ばれる実業家、渋沢栄一に関する施策に特化した専門部署を新設する。その名も「渋沢栄一政策推進部」。新しい一万円札の「顔」に続き、再来年放送予定のNHK大河ドラマの主人公に抜擢(ばってき)された地元の偉人を盛り上げる。

 市はこれまで関係部署がそれぞれ渋沢関連の施策を展開していたが、専門部署に集約することで「新規事業を含めて効果的に展開していく」(市企画課)狙い。25日開会の市議会定例会に、市行政組織条例改正案を提出する構えだ。

 市によると、渋沢栄一政策推進部は2課体制で発足。推進課と、市教育委員会から移管する「渋沢栄一記念館」を一つの課とみなす。推進課には教育や広報など関係部門の政策を集約。記念館は、関連施設の運営や管理を担うことになる。

 今年4月に渋沢が新しい一万円札の肖像が決まって以降、記念館には連日、観光客が押し寄せている。大河ドラマの決定も追い風となり、記念館の坂倉茂館長は「昨年度の来館者は1日平均45人だが、今年度はその10倍に増えている」と話している。

 市によると、偉人の名前を冠した専門部署は全国的に珍しい。ただ、大河ドラマの主人公決定を契機に、鹿児島市が「明治維新150年 西郷どん推進室」、高知県が「龍馬ふるさと博推進課」を立ち上げた経緯がある。来年の大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」では主人公の戦国武将、明智光秀のゆかりの地、京都府亀岡市は「光秀大河推進課」を発足している。

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