地震のときに身を守る動作「シェイクアウト」を市民に広めようと、宝塚市などはオリジナルの歌とイラストをつくった。市内の防災訓練やコミュニティFM放送などで普及を図る。
シェイクアウトは米カリフォルニア州の地震防災訓練から始まり、「地震を振り払え」の意味。「DROP(まず低く)」、「COVER(頭を守り)」、「HOLD ON(動かない)」-の3動作からなり、日本でも平成24年から各地の訓練で取り組まれるようになっているという。
浸透を図るため、市と市文化財団が今年9月、オリジナルの歌とダンスづくりを市内在住の音楽デュオ「アンニョン・クレヨン」に依頼。さらに、同市大使の漫画家、細川貂々(てんてん)さんが2人の動きをもとにしたイラストを作成した。
歌は3番まであり、「地震は必ず起きるから 練習しよう 大切な人が悲しい思いをしないため」といったフレーズも。防災訓練で活用するほか、「エフエム宝塚」で繰り返し放送し、動作を覚えてもらう。
同市は「わかりやすい歌とイラストで、シェイクアウトの動作を市民に広げ、防災意識の向上につなげたい」としている。