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正論

「壁」崩壊後、世界は変わったか 新潟県立大学教授・袴田茂樹

10月22日、ロシア南部ソチで握手するロシアのプーチン大統領(右)とトルコのエルドアン大統領(タス=共同)
10月22日、ロシア南部ソチで握手するロシアのプーチン大統領(右)とトルコのエルドアン大統領(タス=共同)

11月9日で、ベルリンの壁崩壊30年になる。壁が構築されたのは1961年で、世界を東西に分断する冷戦時代の象徴でもあった。国際政治研究者として、この間の大きな変化とともに、全く変わらない側面に対しても、深い感慨を抱かざるを得ない。

30年前とは真逆の雰囲気

80年代の末から90年代の初めは、世界的に見て現在とは全く逆のユーフォリア(強い幸福感)の時代だった。地中海のマルタ島で米国のジョージ・ブッシュとソ連のゴルバチョフ両首脳が「冷戦の終結」を宣言したのは89年12月だ。この前後からドミノ倒しのように、東欧諸国や露で共産党独裁体制が次々と崩壊した。

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