浪速風

英国は民意の力で白黒はっきりと

神話で高天原から遣わされた武神、建御雷神(たけみかづちのかみ)が地上世界を統治していた大国主命(おほくにぬしのみこと)と国譲りの交渉した稲佐の浜(島根県出雲市)は、否(NO)か然り(YES)を迫った場として「否然(いなせ)」から転じた地名とされる。高天原の使者を大国主命が次々籠絡して国譲りが進まなかったことから、最後は力を背景に白黒つけたといえる

▶かたや、こちらの国もどちらへ進むのかなかなか定まらない。英国は2016年の国民投票で欧州連合(EU)からの離脱を決めたが、議会の合意形成がうまくいかず迷走している。EUは離脱期限を来年1月末までと3回目の延期を認めることに合意。ひとまず「合意なき離脱」は回避された 

▶英下院は6日解散、12月12日に総選挙が実施される。「今こそ英国が団結してEU離脱を実現するときだ」。ジョンソン英首相はこう語った。「単純な構図」ではなさそうだが、いいかげん、民意の力を背景に白黒はっきりさせるときだろう。