昭和期の街並みをとらえた写真と同じ場所で撮影し、まちの変遷をたどるイベント「ミライのキオク」が23日、奈良県生駒市内で開かれる。主催する市が参加者を募集しており、撮影した画像は二次利用が可能な「オープンデータ」として一般公開される。
オープンデータは、誰もが自由に活用できるよう一定のルールの下で公開されたデータのこと。市では事業経過の記録や広報誌の製作、市史の編集などのために昭和期に撮影された写真をデジタル化し、平成29年に開設したオープンデータポータルサイトで「歴史写真」として公開。かつて近鉄生駒駅南側にあった大鳥居や生駒山を上空から撮影した写真など160点以上が自由に二次利用できる。
参加者は地図や市の歴史に詳しい人の助言を得て、撮影場所を調査。グループに分かれて近鉄生駒駅周辺を散策し、今と昔の街並みを比較できるよう同じ構図の写真を撮影する。市いこまの魅力創造課の担当者は「一般市民にオープンデータの活用について周知するとともに、地元により興味を持ってもらうきっかけにしたい」と話している。
午前10時~午後4時で参加無料。出発場所は市民活動推進センター「ららポート」3階。定員は20人で超過した場合は抽選。カメラまたはカメラ付きスマートフォン、筆記用具を持参。申し込みは7日までに市ホームページの申し込みフォームから。問い合わせは市いこまの魅力創造課(0743・74・1111)。