ようこそ百名城「箕輪」へ 高崎市が観光活性化にテコ入れ

 1万部を作成し、地区の公共施設や店舗などに置いていくことにしており、同市箕郷支所では「初めて訪れる人にも楽しく散策してもらえるよう、工夫してあります」と話す。

 整備予定の「もてなし拠点」は、かつて養蚕農家が使用し市民から寄付された養蚕住宅を、観光客の憩いの場として活用する。モデルとなるのが、寄付された古商家を利用し平成27年7月にオープンした「おもてなし館」(同市倉賀野町)で、同市では2例目となる。来年度予算に整備費を計上し、来秋をめどに利用を始める予定だ。

 全国的に広がる城ブームの中、日本百名城に選ばれた箕輪城跡を訪れるファンや観光客の数に、関係者は手応えを感じている。「3年前の『郭馬出西虎口門』復元を機に、訪問者が倍増した感がある」(市文化財保護課)。訪問の印となる百名城スタンプの利用者も「かつては数えるほどだったが、増えてきたし、県外からの人も目立つ」(市箕郷支所)。さらなる囲い込みを図る考えだ。

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