移住のミカタ

徳島県佐那河内村 47の常会と団体、きめ細かな支援

昔は火事を知らせていたという、村の象徴的なシンボル、半鐘の前で
昔は火事を知らせていたという、村の象徴的なシンボル、半鐘の前で

 徳島市中心部から車で約30分、市の隣接地域に佐那河内村(さなごうちそん)はあります。古くは棚田米が阿波藩主に献上されていました。現在は、みかん、すだちなど果樹のほか、初値で16粒10万円の値がつくブランド、さくらももいちごの産地です。

 村史には平安時代中期の1021年から1024年頃に名称が佐那河内村に変わったと記されており、以後1000年続く徳島県では最後の村でもあります。

 私は両親ともにこの村の出身。幼少期から生活してきましたが、同級生も半数以上が都市部で就職し家庭をもち、学生時代は約3500人いた人口も現在では約2300人。高齢化や過疎化に危機感を抱いていたところに移住コーディネーターの仕事を与えていただき、これもめぐり合わせだと感じています。

 村では常会と呼ばれる自治の寄り合いが47あり、私は移住する人を移住前に常会へ案内し、互いに顔の見える関係を築いています。住民で結成された「ねごう再生家」と「宮前笑会」という移住支援団体もあり、官民連携できめ細やかな支援に取り組んでいるのも村の特徴だと思います。

(佐那河内村移住コーディネーター 西川高士)

 メモ 東京からは羽田-徳島阿波おどり空港間が約1時間。バスで徳島駅で乗り換えし約1時間。大阪からは高速バスでJR大阪駅-徳島駅間が約2時間半。徳島駅からバスで約30分。問い合わせは、佐那河内村役場企画政策課内、移住交流支援センター(電)088・679・2973。