政界徒然草

憲法改正、かつての草案にこだわる石破氏 人質とられてなお

首相は9月の内閣改造後の記者会見で「自民党のたたき台(=改憲4項目)は党大会で承認され、党としての意思となっている」と強調した。一方、石破氏は改憲4項目は党総務会の了承を経ておらず、24年に自身が主導してまとめた党憲法改正草案が有効だとする立場に固執する。

24年の草案では、戦力不保持と交戦権を否定した既存の9条2項を削除し、集団的自衛権行使を全面的に容認する姿勢を打ち出していた。改憲4項目の9条改正案では、既存の9条をそのまま維持したうえで、自衛隊の存在を明記する。石破氏は「自衛隊は立派な戦力で、そのまま明記すれば戦力不保持の9条2項と整合性がとれない」と反発している。

推進本部会合で自説を曲げようとしない石破氏に、党幹部はため息を漏らす。

「石破氏はずっと同じ姿勢だ。ああいうことを言われると『自民党だってバラバラじゃないか』と野党に言われるんだよ…」

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自民党内の足並みを乱す石破氏の言動を利用しようとする野党議員も出始めている。

11日の推進本部会合から数時間後、国民民主党の前原誠司元外相は衆院予算委員会で、石破氏の主張をなぞるように首相を牽制した。

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