浪速風

五輪マラソン、パリやロスも無理じゃないか

五輪2大会、同時決定で手をつなぐ(左から)ロサンゼルスのガーセッティ市長、IOCのバッハ会長、パリのイダルゴ市長=2017年7月、ローザンヌ(AP=共同)
五輪2大会、同時決定で手をつなぐ(左から)ロサンゼルスのガーセッティ市長、IOCのバッハ会長、パリのイダルゴ市長=2017年7月、ローザンヌ(AP=共同)

酷暑のマラソンで思い出すのは、1984年ロサンゼルス五輪でのガブリエラ・アンデルセン選手だ。ふらふらになりながらも、体を傾かせ、ゴールに向かって懸命に歩く姿を覚えている人も多いだろう。女子マラソンが初採用された同五輪では、日本から出場した増田明美さんも途中棄権に終わった

▶映像を見返すと、アンデルセン選手はゴール後すぐに係員に抱きかかえられて搬送された。猛暑を理由に東京五輪のマラソンを札幌に移す案を打ち出した国際オリンピック委員会(IOC)は「選手第一」を掲げている。痛ましい姿を根絶するため、将来にわたっても、ぶれずに主張を貫いてもらいたい 

▶東京の次の五輪は2024年がパリ、28年はロサンゼルスだ。ともに東京と同じ7~8月開催。東京でのマラソンが無理なら、パリやロサンゼルスも同様ではないか。おせっかいながら、IOCは両都市にも「マラソンはもっと涼しい所で行う」と通告した方がいい。