【時刻表は読み物です】消えた「駅弁」マーク かつては電報、赤帽も(2/3ページ) - 産経ニュース

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時刻表は読み物です

消えた「駅弁」マーク かつては電報、赤帽も

 かつて駅弁は間違いなく旅の楽しみだった。駅構内で駅弁を販売する業者などでつくる「日本鉄道構内営業中央会」には最盛期の昭和43~44年、約430社が加盟し、全国津々浦々で駅弁が売られていた。しかし、現在は91社(今年4月現在)にまで減少。JR時刻表で「弁」マークがついていたのは、同会の加盟業者が駅弁を販売している駅(掲載要望があった業者も含む)だったため、その数はどうしても少なくなっていた。同会の沼本忠次事務局長は業界への逆風の要因を「まずは列車のスピードアップ。駅弁の売り上げイコール乗車時間ですから。コンビニなどの進出も大きい」と指摘する。

 コンビニ弁当が気軽に買え、駅ナカには大規模な駅弁コーナーができ、新大阪駅で北海道や九州の駅弁が購入できる。時刻表で「次に着く駅にはどんな駅弁があるのか」と調べる時代ではなくなったのだろう。

 当たり前にあったものが消えていく。古い時刻表で「弁」マークと並んで載っていたほかの記号が物語る。JTBパブリッシングから9月に発刊された「時刻表完全復刻版 1964年10月号」(税別1500円)を開いてみよう。夢の超特急として東海道新幹線が開業したときのダイヤが掲載されている。