河井克行法相辞任 後任は森雅子氏 菅原氏に続く辞任ドミノ

 河井克行法相(56)=衆院広島3区=は31日、妻の案里参院議員(46)=広島選挙区=の陣営が7月の参院選で法定上限を超える報酬を運動員に渡していたとされる公職選挙法違反疑惑の責任を取り、安倍晋三首相に辞表を提出し、受理された。事実上の更迭となる。首相は後任に自民党の森雅子元少子化担当相(55)=参院福島選挙区=を起用。森氏は認証式を経て正式に就任した。

 9月11日の第4次安倍再改造内閣発足後、閣僚の辞任は公選法違反疑惑で10月25日に辞任した菅原一秀前経済産業相に続き2人目で、1週間で閣僚2人が辞任するのは異例。野党は当面、国会審議に応じない方針で、首相の任命責任を厳しく追及する考えだ。

 首相は官邸で記者団に「責任を痛感している。国民に深くおわびしたい」と述べ、陳謝した。その上で「菅原氏に続き、河井氏が辞職することに厳しい批判があることは真摯(しんし)に受け止めなければならない。身を引き締めて行政の責任を果たしたい」と語った。

 31日発売の週刊文春は、参院選で案里氏の陣営が運動員に日当として、公選法が定める上限額(1万5千円)の倍の3万円を支払っていたと報じた。

 河井氏は記者団に疑惑について「私も妻も預かり知らない」と述べた上で「疑義が生じたこと自体、法の番人として国民の信頼に耐えうるものではない」と説明した。「法令にのっとった選挙活動を行っていると信じている。今後しっかりと調査し、説明責任を果たしたい」とも語った。

 河井氏は平成8年の衆院選で初当選し現在7期目。首相補佐官や自民党総裁外交特別補佐などを歴任し、9月の内閣改造で初入閣した。菅義偉官房長官を慕う自民党無派閥議員らでつくるグループ「向日葵(ひまわり)会」の世話人で、菅氏に近い。