チリ、反政府デモ激化でAPEC開催断念  - 産経ニュース

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チリ、反政府デモ激化でAPEC開催断念 

 【ニューヨーク=上塚真由】チリのピニェラ大統領は30日、首都サンティアゴで11月16日から17日に予定されていたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議と12月2日から13日にかけて予定されていた国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)の開催を断念すると発表した。ピニェラ氏は「多くの国に迷惑をかけることになり謝罪する」と語った。

 チリでは今月半ばから、サンティアゴの地下鉄運賃値上げをきっかけに、社会格差是正を求める反政府デモや暴動が続き、ピニェラ氏は会議開催に向けて安全確保が難しいと判断した。

 ピニェラ氏は値上げ撤回を表明したほか、非常事態宣言を発令するなど収束にあたったが、暴動は全国に広がり、これまでに約20人が死亡し、学生ら数千人が逮捕されている。地下鉄運賃の値上げは30ペソ(約4円)だったが、物価高騰や格差に苦しむ国民の怒りを買う引き金となった。

 安倍晋三首相はAPEC首脳会議に合わせて、チリでプーチン露大統領と首脳会談を行う予定だった。トランプ米大統領も中国の習近平国家主席と貿易問題を協議する意向だった。