朝晴れエッセー

ともにおばあちゃんになるまで・10月30日

小学4年生の時に生まれた10歳離れた妹。4歳までは天真爛漫(てんしんらんまん)で笑顔がかわいかった。しかし最近、かわいいと思わなくなった。天使のような面影は一切ない。天邪鬼(あまのじゃく)で面倒くさい。天真爛漫という言葉も意味合いが違ってきた。嫌なところを百は言える。いつもふざけてばかり、勉強の邪魔をする。嫌なことがあるとすぐあたってくる。小学2年生にしては口達者で言葉が胸にささる。などなど。結果、小学2年vs高校3年の口論に。大人げない高校生と言われるかもしれないが、どうしようもない。今の私には手に負えない所がたくさんある。

そんな妹だが良いところもたくさんある。お笑いのセンスが人一倍。小学2年生で大喜利を開けば優勝するだろう。昨年家族で観に行った大ヒット映画『ボヘミアン・ラプソディ』のフレディ・マーキュリーの姿に感化されたのか、妹はジーンズにタンクトップ1枚で、鼻の下に海苔(のり)をつけて「We Are The Champions」を歌い始めた。私はその姿を動画に撮った。

私の前では簡単に優しさを見せない所はかわいくないが、母にはいつも私の話をしているらしい。さらに小学2年生にして気遣いができる。テスト期間中、夜遅くまで勉強していると、気遣ってお菓子をもってきてくれたりする。

10歳も違うのに、私にとって妹というより、年の離れた友達のような存在になっている。半世紀後には68歳と58歳。お互いおばあちゃんになったとき、2人はどんな姉妹になっているのだろうか。

山本祐菜(ゆうな)(18) 兵庫県西宮市