ラグビーW杯

ニュージーランド、1トライ あっけなく幕

試合に敗れがっくり肩を落とすボーデン・バレット(中央)らニュージーランドフィフティーン=日産スタジアム(蔵賢斗撮影)
試合に敗れがっくり肩を落とすボーデン・バレット(中央)らニュージーランドフィフティーン=日産スタジアム(蔵賢斗撮影)

 王者のあっけない落城だった。ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会準決勝で、ニュージーランドはイングランドに7-19で敗れた。イングランドの堅い防御に苦しみ、後半、相手のミスに乗じて1トライを返すのが精いっぱい。W杯では2007年大会準々決勝のフランス戦以来の黒星で、3連覇の夢はついえた。ナンバー8のリード主将は「イングランドがいい仕事をした」と唇をかんだ。

 三角形に並んで行う試合前の儀式「ハカ」に対し、イングランドはV字に並んで取り囲むという奇襲を仕掛けてきた。リズムを乱されたのか、開始1分で先制トライを献上した。

 197センチの長身で本来ロックのS・バレットをフランカーで先発させる策も裏目に出た。優位に立ちたかったラインアウトで前半は9本中2本を失った。ボール争奪戦でも後手を踏み、後半も流れを引き戻せない。イングランドの腕力の前に、持ち味である多彩な攻撃を発揮できないまま、終盤は反則も続いて力尽きた。

 W杯後の退任が決まっているハンセン監督は「痛みはあるが恥ずかしさはない。残り1試合にしっかり準備していく」。3位決定戦へ懸命に気持ちを切り替えた。(奥村信哉)

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