浪速風

ソフトバンク「算」の多い好循環

3連覇を達成し、胴上げされるソフトバンクの工藤公康監督=23日、東京ドーム(今野顕撮影)
3連覇を達成し、胴上げされるソフトバンクの工藤公康監督=23日、東京ドーム(今野顕撮影)

古代中国の兵法家、孫子は「算多きは勝つ」と説いた。勝算が多ければ勝ち、少なければ負けるという意味。パ・リーグ2位から巻き返し、3年連続日本一に輝いたソフトバンクにも、当てはまる気がする。日本シリーズでは、セ・リーグ王者の巨人を4連勝で下し、圧倒的な強さを示した

▶勝因はいろいろある。短期決戦を熟知した工藤公康監督の果断な采配と、起用に応えられる厚い選手層。他球団に先駆けて導入した3軍制や、孫正義オーナーを中心とした後方支援も大きい。どれもがかみ合って「常勝軍団」を築いた 

▶前身の南海がダイエーに身売りし、本拠地を移したのは平成元年。30年かけて福岡に根を張った球団はパで突出した観客動員力を誇る。選手の年俸総額は12球団トップ。好成績が地元人気を高め、観客増などで得た資金を補強や環境整備に回し、それがまた好成績につながる。多くの「算」を生み出す好循環は、組織運営の手本といえる。