【エンタメよもやま話】究極の節約でアーリーリタイア 米の若者がめざす真の働き方改革とは(1/4ページ) - 産経ニュース

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究極の節約でアーリーリタイア 米の若者がめざす真の働き方改革とは

就職活動が解禁され、合同企業説明会の企業ブース間を行き交う学生ら=今年3月、大阪市住之江区のインテックス大阪(前川純一郎撮影)
就職活動が解禁され、合同企業説明会の企業ブース間を行き交う学生ら=今年3月、大阪市住之江区のインテックス大阪(前川純一郎撮影)

 さて、今週ご紹介するエンターテインメントは、米国の若者の新しい生き方に関するお話です。

 少子高齢化と人口減少による働き手不足への対策として、政府は6月、「未来投資会議」(議長・安倍晋三首相)で、働きたい高齢者に対して定年延長など70歳までの雇用確保を企業に求める方針を示しました。

 働く意欲のある高齢者を増やし、社会保障費を抑えるのが狙いで、来年の通常国会に高年齢者雇用安定法改正案を提出する考えだといいます。

 約半世紀前、定年は55歳でしたが、いまや「人生100年時代」。「ワシら死ぬまで働かされるんかいな…」と気が重くなってしまいますが、こうボヤくと「欧米の先進国では生涯現役が当たり前」という答えが、したり顔で返ってくることが多くなりました。

 しかし、少なくとも米国では最近、実態は少々、違うようなのです。今回の本コラムでは、そんな米国の事情についてご説明いたします。

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■世界を動かすミレニアル世代に流行「FIRE」

 10月8日付の米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)や、同月10日付の米金融経済系ニュースサイト、ビジネスインサイダー、同月14日付のFOXニュース(電子版)などが報じているのですが、米のミレニアル世代(1981年から1996年の間に生まれた人)の間で最近「FIRE(ファイヤー) ムーブメント」に賛同する人が急増しているのです。「 Financial Independence%2C Retire Early =財政的自立と早期リタイア」を標榜する運動のことです。

 この「FIRE」という考え方、もともとは1992年発売のベストセラー書「ユア・マネー・オア・ユア・ライフ(あなたのお金、またはあなたの人生)」によって世に広まりました。

 節約コンサルタント的な仕事で知られる女流作家、ヴィッキー・ロビンさんと、ウォール街の金融アナリストとして大きな成功を収め、31歳でリタイアした女性ジョー・ドミンゲスさんの2人が書いたこの本によると「FIRE」とは、「質素な生活と極端な貯金、投資によって、アーリー・リタイアをめざす」という考え方のことです。

 具体的には、収入の70%を貯蓄に回し、貯蓄額が年間経費の30倍、もしくは貯蓄額が100万ドル、日本円にして約1億円になれば、今の仕事を辞め、リタイア生活に。その後は毎年、総貯蓄額の3%から4%を銀行から引き出し、慎ましい生活を続けることを提唱しています。

 しかし、預金と株式を組み合わせて運用している人で、とりわけ株式の比率が高い人の場合、株式市場の下落で計画の変更を余儀なくされることもあるので注意が必要とのこと。

 そんな「FIRE」には4種類あります。