野球がぜんぶ教えてくれた 田尾安志

人気にあぐらをかかない

試合を盛り上げるラミゴのチアリーダー「ラミゴガールズ」=台北の天母棒球場(撮影・広岡浩二)
試合を盛り上げるラミゴのチアリーダー「ラミゴガールズ」=台北の天母棒球場(撮影・広岡浩二)

8月に台湾を訪れた。沖縄初のプロ野球球団「琉球ブルーオーシャンズ」のゼネラルマネジャー(GM)の仕事があったからだ。台湾の野球統括団体や、プロ野球リーグ(CPBL)の各球団へあいさつ回りなどを行った。台湾の野球ファンが日本とは少し違った雰囲気で試合を楽しんでいるのが、興味深かった。

今季優勝したのは桃園市を本拠とする「ラミゴ・モンキーズ」。試合中は「ラミゴガールズ」と呼ばれる美女チアリーダーたちがスタンドを盛り上げる。選手が打席に立っている間も、アイドルグループのような踊りを続け、観戦に訪れた子供たちも一緒になって踊っていた。レベルの高い打撃をする選手も大勢いた。巨人の陽岱鋼外野手の兄で、かつてソフトバンクに投手として在籍していた陽耀勲選手が外野手でプレーしていて、大変な人気者になっていた。

北部の新北市にある「富邦ガーディアンズ」では、女性が球団副社長として経営に携わっていたのが印象的だった。快活な人柄で、グラウンドでも選手たちと上手にコミュニケーションをとって家族的な雰囲気をつくり出していた。フロントの要職で女性が活躍できるのは、すばらしい。

日本代表で共に戦ったことがある元ソフトバンクの川崎宗則がCPBLに新規参入する「味全ドラゴンズ」に選手兼任コーチとして入団した。規定により、味全は来季は2軍戦のみで試合を行う。1軍の試合に参入できるのは再来年だから、川崎もあと2シーズンは現役で頑張ってほしい。

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