文在寅大統領が天皇陛下に親書 「韓国料理お好き」と好意的報道も

韓国の文在寅大統領と安倍晋三首相=2018年5月、東京・大手町の経団連会館(斎藤良雄撮影)
韓国の文在寅大統領と安倍晋三首相=2018年5月、東京・大手町の経団連会館(斎藤良雄撮影)

 【ソウル=桜井紀雄】韓国政府は22日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が天皇陛下に外交ルートを通じて親書を送ったと明らかにした。内容は公表しなかった。安倍晋三首相に対しても「即位礼正殿の儀」に出席した李洛淵(イ・ナギョン)首相が24日に面会する際に手渡すという。韓国では、日韓関係が極度に冷え込む中、李氏の即位礼正殿の儀出席と安倍首相との面会が関係改善の糸口になるかに注目が集まっている。

 陛下については、平和や過去への反省を強調してこられた経緯から好意的な報道も目立っている。

 聯合ニュースは、陛下が昨年3月にブラジルで開かれた世界水フォーラムで李氏と会われた際、ビビンバなど「韓国料理がとても好きだ」と話されたと紹介。「良い(日韓)関係が築かれることを願う」とも言及されたとし、「韓日外交に肯定的に作用するとの期待混じりの見方もある」と報じた。

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