「大嘗宮」完成へ大詰め 皇居 - 産経ニュース

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「大嘗宮」完成へ大詰め 皇居

「大嘗宮」完成へ大詰め 皇居
「大嘗宮」完成へ大詰め 皇居
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 東京駅の北西に位置し、都民や観光客が「皇室の庭園」と親しむ皇居・東御苑。かつて、江戸城天守閣がそびえた本丸地区に、木造社殿が姿を現した。11月14~15日に行われる「大嘗祭(だいじょうさい)」の舞台「大嘗宮(だいじょうきゅう)」の建設が進んでいる。大小約40の建造物からなり、今月末の竣工(しゅんこう)を目指して、作業は大詰めを迎えている。

 大嘗祭は天皇陛下が即位後初めて執り行われる新嘗祭(にいなめさい)。陛下が新穀を神々に供え、自らも食し、国家安寧と五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈られる一世一度の重要祭祀(さいし)だ。

 北側の建物は「廻立殿(かいりゅうでん)」と呼ばれる。天皇、皇后両陛下が身を清め、祭服に着替えられる場所だ。

 屋根にX字状の「千木(ちぎ)」を載せた東側の「悠紀殿(ゆきでん)」と西側の「主基殿(すきでん)」が祭場にあたる。陛下は14日夕方から悠紀殿で、15日未明から主基殿で、それぞれ祭祀に臨まれる。

 これら主要三殿の屋根は平成まで茅葺(かやぶ)きだったが、今回は経費削減と短い工期を考慮して、板葺(いたぶ)きに変更された。ただ、梁(はり)や柱の建材に皮付きの丸太を使う伝統は令和でも受け継がれている。

 本丸地区は今月末まで一部制限区域を除いて立ち入ることができ、フェンス越しに完成しつつある大嘗宮を見ることが可能だ。

 大嘗祭後の11月21日~12月8日には、大嘗宮の一般参観が行われる。

(宮内庁担当・篠原那美 写真報道局・古厩正樹)