動物園では、2羽の七面鳥を飼育しています。雄の「雷(ライ)くん」と雌の「晴(セイ)ちゃん」です。並んだときに、体の大きい方が雷くんで、小柄なのが晴ちゃんです。兄妹なんです。
とても仲が良く、いつも穏やかに暮らしています。ケンカなんかしたことはありません。ところが晴ちゃんは、飼育員が七面鳥舎に入ると態度が一変します。「突っつき攻撃」の戦闘モードに入るんです。
まずは飼育員と一定の距離をとってスタンバイ。そこから飼育員を取り囲むように、渦巻き状の図柄のようにゆっくりと歩き、徐々に飼育員に近づきます。晴ちゃんの顔には緊張が走っています。と、頃合いを見計らい突如、攻撃に転じます。結構、痛いので、戦闘モードの晴ちゃんには気を付けたいです。
雷くんはここのところ、足腰が少し弱くなったようです。もしかしたら、晴ちゃんは飼育員を敵かと勘違いし、雷くんを守っているのかもしれません。だとすれば、実に頼もしい「孫娘」です。(七面鳥担当 小林功)