長野・須坂市動物園 飼育員日誌

七面鳥の「雷くん」「晴ちゃん」 飼育員攻撃 おじいちゃん守る?孫娘

シチメンチョウ
シチメンチョウ

 動物園では、2羽の七面鳥を飼育しています。雄の「雷(ライ)くん」と雌の「晴(セイ)ちゃん」です。並んだときに、体の大きい方が雷くんで、小柄なのが晴ちゃんです。兄妹なんです。

 とても仲が良く、いつも穏やかに暮らしています。ケンカなんかしたことはありません。ところが晴ちゃんは、飼育員が七面鳥舎に入ると態度が一変します。「突っつき攻撃」の戦闘モードに入るんです。

 まずは飼育員と一定の距離をとってスタンバイ。そこから飼育員を取り囲むように、渦巻き状の図柄のようにゆっくりと歩き、徐々に飼育員に近づきます。晴ちゃんの顔には緊張が走っています。と、頃合いを見計らい突如、攻撃に転じます。結構、痛いので、戦闘モードの晴ちゃんには気を付けたいです。

 雷くんはここのところ、足腰が少し弱くなったようです。もしかしたら、晴ちゃんは飼育員を敵かと勘違いし、雷くんを守っているのかもしれません。だとすれば、実に頼もしい「孫娘」です。(七面鳥担当 小林功)

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