浪速風

IOCは「米メディアファースト」になっていないか

開幕まで1年を切った今ごろになって東京五輪のマラソンと競歩の開催地が札幌に変更になるという。国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は「より涼しく選手の健康を守れる」と理由を説明した。選手を東京の猛暑から守る「選手ファースト」の考えにのっとった措置だと言われてしまえば、納得するしかない

▶しかし、である。炎天下の競技はほかにもある。たとえば、女子サッカーの決勝は8月7日の午前11時から行われる。ラグビーやホッケーも日中の試合が組まれている。そういった競技の選手は大丈夫なのだろうか 

▶ちなみに、男子サッカー決勝は8日午後8時半から。女子が昼間なのは、人気の高い米国のゴールデンタイムに合わせたからだ。1964年の前回東京五輪は10月開催だった。今回が7、8月なのは、米スポーツの年間スケジュールと関係があるとされる。IOCは莫大(ばくだい)な放映権料を支払う「米メディアファースト」になっていないか。