いじめ過去最多54万件 重大事態も急増 文科省調査

 全国の小中高校などで平成30年度に認知されたいじめが前年度から約13万件増加し、54万3933件と過去最多を更新したことが17日、文部科学省が実施した問題行動・不登校調査で分かった。とくに小学校で前年より3割以上も増加。心身に大きな被害を受けるなどの「重大事態」も602件で、過去最多となった。

 調査によると、学校別のいじめ認知件数は小学校42万5844件(前年度31万7121件)▽中学校9万7704件(同8万424件)▽高校1万7709件(同1万4789件)▽特別支援学校2676件(同2044件)。小学校では児童1千人あたり66件(同49件)のいじめがあり、初めて50件を超えた。

 こうした傾向について文科省では、「以前は悪ふざけの範囲内と考えられていたものでも積極的にいじめと認知し、早期に対応している結果」と前向きにとらえ、「学校現場が荒れているわけではない」(児童生徒課)と分析する。

 だが、深刻なケースが急増しているのも事実だ。重大事態が前年度より128件増えて過去最多となったほか、自殺者数も332人で82人増加し、うち9人はいじめが原因だった。

 このほか小・中の不登校児童生徒数も過去最多の16万4528人(同14万4031人)。暴力行為も小中高で7万2940件(同6万3325件)となり、とくに小学校で大幅に増加した。文科省では「憂慮すべき状況で、早期に対処することが大切」としている。