「即位の礼」あと1週間 両陛下ご習礼、賓客受け入れ準備も

 皇位継承に伴い、天皇陛下が即位を国内外に宣明される「即位礼正殿の儀」まで、15日で1週間となった。皇居・宮殿では天皇、皇后両陛下が儀式の所作を確認される「習礼(しゅらい)」とよばれるリハーサルも始まり、参列者の調整も最終段階に入った。周辺の警備も強化され、宿泊施設では外国賓客の受け入れ準備も進む。

 宮殿「松の間」では、天皇陛下が立たれる「高御座(たかみくら)」と、皇后さまが昇られる「御帳台(みちょうだい)」の組み立てが完了。参列者が入る中庭の工事も終了し、「旛(ばん)」と呼ばれるのぼりや、参列者用の椅子の配置など、簡易な作業を残すのみとなった。

 側近によると、両陛下は職員との打ち合わせや所作の確認などを入念に進められているという。正殿の儀では、陛下は「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」、皇后さまは十二単(じゅうにひとえ)をまとわれる予定で、こうした装束の着付けも行われている。15日には、宮殿での習礼にも臨まれた。

 また、儀式には190以上の国・国際機関の代表らが参列する見通しで、国内の参列者や随員を含めると600台超の車両が皇居に出入りする。14日には、車をスムーズに誘導する訓練も行われた。

 一方、皇居周辺の警備態勢も緊迫感を増している。警視庁は都内各所ですでに実施している車両検問を拡大し、不審物の持ち込みに目を光らせる。

 賓客らを迎え入れるホテルも態勢を整える。平成2年の即位の礼で、37カ国から賓客を受け入れた帝国ホテル東京(東京都千代田区)では、経験のある従業員が他の従業員の指導にあたる。「儀式は分刻みのスケジュール」(担当者)と、当日の動きについての打ち合わせに余念がない。

 菅義偉官房長官は15日の記者会見で、「即位礼正殿の儀」と、即位を祝うパレード「祝賀御列(おんれつ)の儀」について、台風19号による被害対応などのために延期することはせず、予定通り実施する考えを示した。