ロシア、極東地域で大規模軍事演習 北方領土部隊も参加

 【モスクワ=小野田雄一】ロシア極東地域を管轄する東部軍管区は14日、極東地域で敵対勢力の上陸を想定した大規模軍事演習を開始したと発表した。演習には北方領土に配備されている部隊も参加しているという。イタル・タス通信が伝えた。

 タス通信によると、演習は、北方領土を事実上管轄するサハリン州と沿海地方の訓練場で実施。最大8千人の軍人のほか3千の戦車・自走砲などの陸上兵力、50機の戦闘機などの航空戦力が投入される予定。

 ロシアは、日本政府による度重なる抗議にもかかわらず、北方領土への軍備増強や周辺での軍事演習を続けており、日露平和条約締結交渉への悪影響が懸念されている。

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