【北京=三塚聖平】日本を直撃して各地で大きな被害をもたらした台風19号について、中国外務省の耿爽(こう・そう)報道官は14日の記者会見で「被災地域と被災者が一日も早く普段の生活に戻ることができるよう願っている」とお見舞いの言葉を送った。
耿氏は「中国側は日本が見舞われた深刻な台風の被害状況について大きな注意を払っている」と発言。その上で「亡くなられた方に哀悼の意を示すとともに、その家族やけがをされた方に心よりお見舞い申し上げる」と述べた。
中国メディアは、台風19号による被害を連日大きく報道している。中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は14日、「60年でまれにみる台風が日本社会をかき乱している」と報じた。14日に実施予定だった海上自衛隊の観艦式が中止になったことや、ラグビーのワールドカップ(W杯)の試合が中止になったといった影響を伝え、「経済的な損失はすぐには見積もることができない」と被害の大きさを指摘した。