ラグビーW杯

医師の夢追うトライゲッター、最後の舞台 福岡堅樹

ラグビーW杯2019日本大会 日本代表対スコットランド代表戦で後半にトライを決める福岡堅樹=日産スタジアム(山田俊介撮影)
ラグビーW杯2019日本大会 日本代表対スコットランド代表戦で後半にトライを決める福岡堅樹=日産スタジアム(山田俊介撮影)

 スコットランド戦では、今大会、2試合連続でトライを奪っている福岡堅樹(27)が初めて先発に名を連ねた。開幕直前に負傷したがアイルランド戦で戦列に復帰。復活したエースは、東京五輪で現役生活に区切りを付け、夢だった医師を目指すことを決めている。自ら最後と決めた大舞台。迎えた歴史的一戦でまばゆい輝きを放った。(鈴木俊輔)

 スコットランドの強力な守備陣に、50メートル5秒8のスピードで何度も勝負を挑んだ。前半終了間際、味方のキックパスに反応すると、持ち前のスピードで相手を振り切ってトライ。堂々の走りで攻撃を牽(けん)引(いん)した。

 開幕直前に負傷しベンチスタートが続いたが、アイルランド戦、サモア戦と2試合連続でトライ奪って完全復活。ジェイミー・ジョセフヘッドコーチも「自信を取り戻した」と、満を持して先発で送り出した。

 福岡県古賀市出身。天性のスピードは幼少期から桁違いだった。父の綱二郎さん(61)は「幼稚園のかけっこで1人だけ前傾姿勢。断トツで速かった」と笑う。5歳のときにラグビーを始めるとすぐに才能を発揮。中学時代には県選抜に選ばれ、県立福岡高では花園出場も果たした。

 筑波大在学中に日本代表入りし、前回W杯にも出場。押しも押されもしないエースに成長した。

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