朝晴れエッセー

ややこしいなあ、主夫と主婦・10月8日

主人が主夫になって20年たった。

家で、じっとしているのが苦手だった主人は、65歳で会社を退職し家にいることが多くなると身体をもて余してしまった。

当時私は、家の近くの縫製工場へパートに出ていた。

何時の頃からか、お昼に帰ると温かいご飯に玉子焼、味噌汁がテーブルに並んでいた。

温かいご飯が据え膳で食べられる。夢みたいでうれしかった。

だんだん主夫の仕事も増えて、お風呂掃除にスーパーへ買い物、お布団の上げ下ろしも。

朝、干して出た洗濯物を取り入れて、きれいに畳んでくれていた。

長年勤めたパートを10年前に辞めた。

もう、子供たちもいない。狭い家に主夫と主婦がいた。

私が使おうと出してた鍋やお皿を、知らない間に片付けてしまう。食器棚の食器を出しやすいように整理したら、主夫が気に入るように置き換えてしまう。

極め付きは数年前、らっきょうを漬けようと準備していた砂糖入りの酢を捨てられていたときは、いつも笑って済ませていた私の堪忍袋が破れてしまった。

こんな状態がまだまだ続くであろう主夫と主婦のややこしい生活。

楽しみながら活(い)きていきたい。

柏原 代志子 79 堺市東区